DRBDをマスターとなるマシンとスレーブの両方にインストールし終わっただけでは、両方とも「Secondary」状態になっているので、マスター側を「Primary」状態にする必要がある。そのためには、2つのマシン間でデータの同期を行う必要がある。

そのマスターを「Primary」にして、最初の同期を取るコマンドが、DRBD7までは「–do-what-I-say」ってオプションが有効だったけれど、それがDRBD8からは「-overwrite-data-of-peer」に変更になったそうだ。というわけで、

drbdadm — -overwrite-data-of-peer primary all

をマスターとなるマシンで実行する。確かに「do what I say」よりは「overwrite data of peer」の方がわかりやすいオプションではあるけども。で、同期が始まった後で、/proc/drbdを覗いてみると、同期の進捗などが見える。

$ cat /proc/drbd

version: 8.3.0 (api:88/proto:86-89)

GIT-hash: 9ba8b93e24d842f0dd3fb1f9b90e8348ddb95829 build by root@localhost.localdomain, 2008-12-22 17:52:35

0: cs:SyncTarget ro:Secondary/Primary ds:Inconsistent/UpToDate C r—

ns:0 nr:28678656 dw:28670464 dr:0 al:0 bm:1749 lo:257 pe:1560 ua:256 ap:0 ep:1 wo:b oos:13271260

[============>…….] sync’ed: 68.4% (12960/40958)M

finish: 0:07:24 speed: 29,796 (29,676) K/sec

ただ、speedのところに書いてある、この約30M/secってのは、単位は何だろうってことで、調べてみた。で、DRBDのドキュメント(no title)を見てみると、speedの単位としては書かれていなかったけど、随所で「KiByte」って書いてあるから、きっと「30MByte/sec」ってことなんだろう。ってことは、だいたい240Mbpsくらいか。ギガビットなイーサネットを使っておいてよかった。