ただつらつらと日記が書かれていくようです。

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2020年2月のmineoの障害はPGW異常が原因

先日、2020年2月11日にmineoのユーザーが通信を使えなくなった原因は、オプテージ側の設備であるPGW(Packet Data Network Gateway)で異常が発生したことにより、ユーザーのコネクションが切断。その結果、数多くの再接続要求が発生したため、認証サーバーが輻輳したってことのようで。

【A・D・S・AP・DP】2020年2月11日 全域エリアでのmineo障害発生および復旧のお知らせとお詫び(2020年2月26日更新)

まぁ、端的には認証サーバー(radiusあたりかな)のキャパ不足ってことになるんだろうけど、大量のコネクションダウンの発生頻度を考えると、コスト環境が厳しいMVNOが膨大なキャパの認証インフラを整備するってのも現実じゃないし…。

ということで、なんとなく再発防止策を想像してみると、認証サーバーとしては山のように飛んでくる認証要求の全てに一度に応える必要もなく、落ちない処理速度で処理できればいい(その結果、徐々にでも復旧していく訳で、今回のように落ちっぱなしに比べればマシ)認証要求をあらかじめ決まった規模に絞るようなアクセスシェイパみたいな装置でも入れるんじゃないかなぁ。

しかし、そう考えると、今回の障害はどうやって復旧したんだろうか。認証サーバーを復帰させても、また落ちて、落ちては復帰を繰り返して徐々に正常なコネクションを増やしていった(から、時間かかった)のかな。

ドコモのNexus 5XをSIMロック解除して、mineoのauプランのSIMを刺してみた。

そういえば、半年前くらいに、ドコモの投げ売りでNexus5Xを648円で買ってみた。…で、ふと思い立って、先日、SIMロックを解除してみた。そもそも、SIMロックを外してみたものの、mineoのドコモプランのSIMを刺しっぱなしにしていて、折角、SIMロックを外したのに、なんか意味ないなーと思い、mineoのauプラン(VoLTEなSIM)のSIMを刺してみた。

Nexus5XのOSをAndroid O(えーと、確か、Oreoか)にしてあって、ちゃんと動くかなーと思ったけど、普通にLTEで通信できるし、テザリングもできた。今のところは、セルスタンバイ問題も発生しないみたいし、なかなか良好。…うん、それだけ(笑)

mineoのsimで接続できないと思ったら、APN違い

mineoのSIMカードを申し込んだら、(当然だけど)普通に届いた。

申し込み完了からだと、だいたい3営業日くらいだろうか。しかし、ちょっと前のMVNOって、SIMカードを送ってくるのって宅急便だったような気がするけど、今回は普通の郵便だった。宅急便だと確実は確実なんだろうけど、受けとる手間があるし、料金もかかりそうだもんなぁ…。個人的には郵便で十分だと思う。

んで、大きめの封筒を開けると、SIMカードと接続案内の冊子が入っていた。mineoのdプランを申し込んだので、ドコモのロゴ入りのSIMカードが入ってるのかと思いきや、入っていたのは真っ白なSIMカード。これもまぁ、MVNOのSIMカードを申し込んだのに、ドコモのロゴ入りSIMカードだと「…あれ?」って思う人はいるかもしれないが、真っ白ってのもなぁ…なんてことを考えながら、Android端末にSIMカードを刺して起動するものの接続できない。

mineoのwebを見ながらやったはずなんだけどなぁと途方にくれつつ改めて設定を確認してたら、とあることに気がついた。

  • mineoのAプラン(auの無線網利用)と、Dプラン(ドコモの無線網利用)でAPNが違う。
  • APNがmineo.jpなのって、Aプラン。
  • DプランのAPNは、mineo-d.jp。

APNの指定が違ってたら接続できやしないのは当然か。とはいえ、接続するキャリアが違ってたら、同じAPNでもよさそうなもんだけどなぁ(…ダメなのかもしれないけど…)そして、なぜか、dプランのAPNの方だけに「-d」が付くんだよなぁ。

とりあえず、mineoのdプランのAPNは、mineo.jpではなくて、mineo-d.jpが正しいってことは覚えておこう。

「楽天ブロードバンド LTE」って日本通信なのね。

あの楽天がフュージョンコミュニケーションズを買収して以来、通信事業をやっている。ま、楽天のトップページにてどーんとリンクが張られているわけではなさそうなので、意外と知られていないのが現状だろう。フュージョンコミュニケーションズ自体は、ちょっと尖ったことをやっていて、例えば、SIPを使ったVoIPサービスを始めたりしてて、おぉ…と思っていたところではあった。

で、いろいろあって、そんな楽天が提供する通信サービスの1つである、「楽天ブロードバンド LTE」のSIMカードが手に入った。一応、ドコモのMVNOなのだが、背景がちょっとややこしい。まず、楽天の通信サービスだから、フュージョンコミュニケーションズが提供元なのは当然なのだが、どうやら単独でドコモのMVNOをやるわけではなく、日本通信と丸紅の合弁会社の丸紅無線通信という会社と一緒にサービス提供することになっていて。その丸紅無線通信という会社が、もともとドコモのMVNOをやってるらしい。なんとなーく、フュージョンコミュニケーションズくらいの会社なら、単独でドコモのMVNO事業をできそうな気がしたけれど、そうではないらしい。

…とまぁ、そんなことを調べたりしているうちに、SIMカードが送られてきた。

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紙のスリーブを開けると、ドコモのSIMカードが刺さってる、と。

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というわけで、手持ちのb-mobileのWi-Fiルーター(BM-MF30)に刺して、設定を入力しているウチに気がついた。接続先のAPNが「dm.jplat.net」。これ、日本通信のSIMカードを使った人ならご存じだと思うけれど、日本通信のSIMカードと同じAPN*1。で、とりあえず、接続してみて、IPアドレスを確認して、逆引きのホスト名を調べると、ドメイン部分が「bmobile.ne.jp」。というわけで、管理画面とかはフュージョンが提供(管理画面のホスト名は、gol.comだったし)して、裏側というか足回りというか、実際の回線提供に関しては、まるまる日本通信になっているっぽい。なんというか、MVNOのMVNOというか…ただの再販というか…。

で、都内某所の駅前のカフェで、PicasaのWebアルバムから写真をダウンロードしてみたけれど、130kb/sから160kb/sは出てる感じ。だいたい1Mbpsちょっとは出てることになるか。劇的に速いって感じでもないし、遅くて使えないってこともない。あ、一応、使っているのは「エントリープラン」。月間200MBまでは速度制限がかからないけれど、200MB越えたら100kbpsになるサービスで、まだ200MBを越えてない状態。ま、楽天ブロードバンドLTEのSIM自体は、LTE対応のSIMではあるけれど、MF-30がLTEに対応してないから仕方ないんだけども、と。

というわけで、まだまだ使い込んでないのでファーストインプレッションに過ぎないけれど、可もなく不可もなくといったところか。少なくともフュージョンコミュニケーションズの尖った感じのサービスって感じではなさそう。で、結局のところ、接続先は日本通信っぽいので、サービスのクオリティとしては、日本通信のサービスのクオリティと遠からず近からずってところに落ち着きそうな気がする。200MBまでは高速通信できて、980円/月ってのは確かに安くて、魅力ではあるなぁ、と。

*1:最近の日本通信のSIMカードのAPNは、LTE向けのものについてはbmobile.ne.jpってのもあるらしいけど…

IIJmioの「IIJmio高速モバイル/Dサービス」を契約してみた。

会社で日本通信の「b-mobile fair」のSIMを何枚か使っていて、そろそろ有効期限切れのSIMがちらほらあるということで、「IIJmio高速モバイル/Dサービス」のSIMカードを調達してみた。

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「IIJmio高速モバイル/Dサービス」って。

最近、サービスインしたばかりの「IIJmio高速モバイル/Dサービス」はDoCoMoの回線を使ったMVNOなサービスで、売りは「LTE」に対応した高速通信が可能ってことではあるんだけど、よーく見てみると、FOMA対応端末に刺せば、それはそれで使えるらしいと。

とりあえず、既存のFOMA対応の端末を使って使う前提で「IIJmio高速モバイル/Dサービス」を眺めてみたけど、それなりにメリットがありそうだ、と。「IIJmio高速モバイル/Dサービス」には、2つのコースがある。いずれのコースも高速通信が可能なデータ容量が決まっていて、それを消費すると128kbpsの速度制限がかかるというサービス。ま、128kbpsで良ければ使い放題のサービスとも言える。

1つは、「ファミリーシェア1GBプラン」。3枚のSIMを発行してもらって、月額1GBの(高速通信可能な)通信容量をシェアするというもの。これで月額2940円(初期費用は3,150円)。1GBで足りなければ、100MBを500円で購入することになる。2つめは「ミニマムスタート128プラン」。1枚のSIMで、月額945円。こっちはあらかじめ高速通信可能な枠がないので、上記のとおり、100MB分を500円で購入することになる。

「b-mobile fair」と比較。

現在、使っている「b-mobile fair」も悪くないサービスだが、今の使い方に合ってない部分がないわけでもない。例えば、複数枚のSIMカードを複数のモバイルルータに刺して使っているが、人によって実際に使っている通信量が異なっていて、その通信料に割と幅がある。例えば、月に100MBちょっとしか使ってない人も居れば、300MBちょっと使っている人がいる。前者の場合は、有効期限切れを待つことなくチャージを行う必要があるし、後者の場合は、有効期限切れでチャージすることになるが、実際はかなり通信可能な容量が余っているということになる。

そんな現状を鑑みて、大量に通信をする人と、ほとんど通信しない人の間で通信可能な容量をシェアできれば効率的なのだが、そういうわけにはいかないのが「b-mobile fair」。いや、まぁ、どっちかというと「b-mobile fair」の仕様が普通ではあると思うが…。そんなこんなで、通信帯域を絞られるのも辛いから、多少は金を支払うけれど、使い放題ほどの料金は払いたくなくて、できれば、複数枚のSIMの利用を前提に最適化されたサービスを探していたのだが、まさに「IIJmio高速モバイル/Dサービス」が適合しているように見えた。

コスト比較をしてみると

前述のとおり、通信量にばらつきがあるので単純にコストを比較するのは難しいが、仮に(A)月に300MB通信するSIM、(B)月に200MB通信するSIM、(C)月に100MB通信するSIMの3枚のSIMを1年間使うようなユースケースを想定する。

「b-mobile fair」だと、120日間、もしくは(そのSIMで)1GBの通信を行うことで使えなくなる。よって、(A)だけが容量が理由で3ヶ月で更新する必要がある一方、(B)も(C)も120日間=4ヶ月間使える。よって、新規も更新も9,800円だとすると、(A)は4回更新する必要があるので、9,800円x4=39,200円。(B)も(C)も3回の更新でいいので、9,800円x3=29,400円になる。よって、3枚のSIMで98,000円。

一方、「ファミリーシェア1GBプラン」だと、3枚のSIMの月あたりの通信容量は100MB+200MB+300MBなので、1GBで収まっている。追加容量を購入する必要はないため、月額費用については2,940円から変動しない。よって、1年間運用したとして、2,940円 x 12 = 35,280円。その差額は62,720円。半額以下の64%offになってしまった。…思ったよりも大きな削減が可能なのかもしれない(汗)

値段だけなのか、と。

値段の比較からすれば、大丈夫かと思ってしまうし、サービスイン直後のサービスは少々不安ではあるが、もともと個人向けのサービスを使っているわけだから、サービスレベルなどもそんな高度なことは期待できないと思っていれば、大きな差もないのではないかと思わないでもない。

それに、b-mobile fairはグローバルIPをDHCPでダイナミックに割り当てている一方で、IIJmioのサービスはSPモードと同様にNATでサービスを提供しているらしいので、微妙な仕様の差もある。しかし、フツーに使ってみて、どっちもそこそこな品質のサービスであれば、安い方を選んでしまうのが人情ってもんだろうな。

なんか安いのでIIJmioの回線が混んでこないか…なんとなく心配ではある。