Engadget日本語版にバルミューダがスマートフォンに参入するってニュースが載っていた。
デザイン家電のバルミューダが、独自の5Gスマートフォンを開発します。発売は11月以降を予定。国内キャリアではソフトバンクが独占販売するほか、同時にSIMフリー版の発売も計画します。
なお、バルミューダは工場を持たないファブレスメーカーであるため、製造は京セラが担当します。
日本市場にしか売れず、結果的に大して数を売れない日本のメーカーが、グローバル相手に大量に製造できる中国のメーカーにやられるって状況が続いているAndorid業界にバルミューダが参入するらしい。
端末メーカーというと、かつてガラケーを作っていたメーカーの多くが撤退した、もしくは、事業統合しているのが現状で、まともにAndorid端末を作っているのはSONYくらいじゃないかという気がする(シャープも結局は鴻海傘下だしなぁ)
今回、バルミューダがパートナーに選んだ京セラだって、かつてのNECやカシオ、三洋電機あたりのケータイ開発部隊の残党の皆さんがいらっしゃるような感じではあるものの、端末ラインナップを眺めて見ると、かつて、カシオが作っていたTorqueシリーズか、年輩の皆さん向けのかんたんスマホくらいしか売り物がない状況ではないだろうか。
今更、他の端末にないような壁紙(笑)をプレインストールしてAndorid端末が売れる時代でも無い気がするし、また、Andoridを妙にカスタマイズしてしまうとAndroidのバージョンアップのコストを上げてしまって端末の寿命を短くしてしまうだけだし…。AppleのAirTagのような新しい基軸のサービスを始めるならOSとの絡みが必要になるわけで、Googleがバルミューダの提案に乗るような状況でもないだろうし。そう考えると、バルミューダが自分達の独自性を出せる可能性はあまりないのではないだろうか。
まぁ、無理矢理「バルミューダのスマホ(にインストールされているアプリ)なら、バルミューダの家電を管理できる!」みたいなことをやり始める可能性もなくもないけど、それは、結局、管理アプリを自社製スマホにバンドルするっていうイケてない何かでであって、それは家電のビジネスも含めて自爆することになりかねないし…。
なんだかんだで、バルミューダはスペック的にえらく見劣りする端末を、バカ高い値段で売ることになるんじゃないかという気がする。なんとなくイメージしてみると、ちょうど、あのVAIOの最後のAndorid端末のような感じだろうか。
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