Panasonicなどと比べると、意外と好調なソニーが「ハイレゾウォークマン」なるものを出すらしく、そのレビュー記事を見つけた。

ハイレゾウォークマン「NW-ZX1」、「NW-F880」を体感する

いわゆるウォークマンでありながらも、OSはAndroid4.1を、WiFiを搭載し、ブラウザやGoogleMapが使えて…っていう、iPod touchのAndroid版ってのは踏襲しているようだ。要は、最近、音楽配信サイトでもFLACなど、高音質なファイルを配信するところが増えていることを背景に、人々は高音質なプレイヤーを求めているってことらしく、FLAC再生機能(Apple Losslessにも対応らしい。Apple製品ではATRACは再生できないよなぁ)とか、デジタルアンプの高性能化など、それなりの機能を搭載して、本体ストレージが16GBのもので、26,800円からという価格設定のようだ。ま、本家AppleのiPod touchが16GBで22,800円なので、SONYが高音質をウリにする商品にしては価格を抑えてきたんじゃないかという気がしないでもない。

ただまぁ、個人的に思うのは、静かに音楽が聴けるところで使う機器なら、高音質化ってアリだと思うんだけど、外出先とか歩きながらとか、どうしてもノイズが多い環境では音質の向上ってのはどうも効果が得られにくいんじゃないかという気がするので、そこへの投資は躊躇してしまう。もちろん、ノイズキャンセリング機能は載っているんだけど、ノイズキャンセリングと高音質(例えば、元々の音に忠実に再現する)って両立しうるんだろうかって気もするし。

結局のところ、Appleとうまく戦えない中で、日本のメーカーが力点を置こうとしている”音質へのこだわり”って、例えば、日本以外でウケるのかといった観点から見たときに戦術としてどこまで有効なんだろうかという気がする。