先日、文化庁のWebサイトが見られなくなってるのがネットで話題になっていた。ネットで話題になるってことは、誰も文化庁のWebサイトでメンテナンスをやっているという情報を見つけられなかったわけで、まぁ、メンテナンスでダウンするWebサイトにしかメンテナンスのお知らせが出てなかったってことだろうか。

まぁ、文化庁は文部科学省の外局なんだし、文部科学省のWebサイトで文化庁のWebサイトのメンテナンス情報を出しておくとか、なにかできなかったんだろうかと思う。それに、内閣官房とか総務省あたりが、官公庁のWebサイトのステータスを監視、お知らせするためのWeb(正常に稼働してます、メンテやってます、DDoS食らってますとか)を用意してても罰は当たらないような気もするが、そこは縦割りの権化みたいな世界だと、そうもいかないんだろう。

さて、そんな文化庁のWebサイトだが、気がついたら復旧してた。トップページの上部に、赤い文字でフォントサイズ大きめに「文化庁ホームページメンテナンスのお知らせ」というリンクが表示されていて、そのリンクの先には、こんな情報。まぁ、年末年始はメンテナンスやりますよってことがお知らせされていた。

平成28年12月28日(水)18:15から平成29年1月3日(火)23:00まで
(メンテナンス作業状況により,終了時間が前後する可能性があります。)

落ちてたサイトが復帰したってことは、メンテナンスの一部は完了したわけで、何が変わったんだろうと思ってnetcraftで調べてみると、メンテナンス以前(といっても、2016年6月の記録だが)はWindowsのIISがWebサーバで、その前にCitrixのNetscalerが控えていたような感じだが、メンテナンス完了後にはクラウド型WAFの「Scutum」が導入されたようだし、インターネットから見えるIPアドレスもIIJのもの(ってことは、ScutumはIIJのクラウドで動いてるってことか)に変わっていた。今回のメンテナンスの一部は、WAFの導入だったんだろう。

しかし、クラウド型WAFを導入するとなると、確かにDNSをいじる必要が出てくるとは言え、ネットがざわざわするくらいの期間、サイトを見えなくする必要があったのかはよくわかんない。例えば、DNSはWAFに向けつつも、DNSのキャッシュがなかなか更新されない人向けに、直接のアクセスをしばらくの間は許可しておいて、さすがにもういいだろうってタイミングで直接のアクセスを遮断するってのも移行パターンとしてはありかもしれないし。

ふと、文化庁のWebサイトくらいでしか、メンテのお知らせが出てなかったことを思い出すと、実はメンテナンス計画上は停止なしか、止まっても、わずかな期間で済むはずだったにも関わらず、メンテナンス中に予期せぬことが起こって、想定外に止まっちゃったんじゃないかという下衆の勘繰りをしてみたが、実際はどうなんだろうか(笑)