うっかりITProにて、すごい記事を見つけた。

「COBOL資産が移行の障壁」は誤解、最新技術と組み合わせればもっと活用できる:
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20111228/377698/

まぁ、広告記事なんですけどね。

COBOLはプログラミング言語というよりビジネスロジックを構築するためのシンプルな言語であり、複雑な処理はランタイム側に組み込める。既存の資産を生かしつつメインフレームからオープンプラットフォームに切り替える「モダナイゼーション」(近代化)の面では、ほかの言語よりも有利なのだ。

ビジネスロジックと、アプリケーション実装の分離みたいな話は永遠のテーマではあるんだろうけど、COBOLもビジネスロジックとアプリケーションの実装のねとねとした部分がぐちゃっと一体化しているのが常態化しているのは現状のはずなんだが、それをさらっと「プログラミング言語というよりビジネスロジックを構築するためのシンプルな言語」と言ってのけてしまうのはさすがだ。

やっぱり、膨大なCOBOLのコードの蓄積こそが問題なのであって、それをビジネスロジックと言い切ってしまうと、やっぱりややこしいことになるんじゃないかと思われ。だいたい、もし、COBOLが本当にビジネスロジックの記述に有利であるならば、既存のCOBOLのコードが存在しないような新システムの構築現場でも使われるはずだが、私の知る限り、聞いたことがないし、この手のCOBOLで商売しようとしている人たちが話し始める時の枕詞は「既存のCOBOLのコードを”活かす”ためには…」であって、あくまでCOBOL資産があることが前提である。