元ネタはウォールストリートジャーナルのようで。

「「IBMがSun買収に向けて交渉」の報道」(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/18/news088.html)から引用。

米IBMが米Sun Microsystemsを買収する交渉を進めていると、Wall Street Journalが情報筋の発言として伝えた。

で、IBMが身を乗り出したのかと思いきや、実はSun側からの打診らしい。

Wall Street Journalによると、ここ数カ月の間、Sunは多数の大手IT企業に身売りの話を持ちかけていたという。米Hewlett-Packard(HP)はその話を断ったと同紙は伝えている。

Sunの持ち物で売れそうなものって考えると、ぱっと思いつくキーワードは

  • SPARC
  • Solaris
  • MySQL
  • Java

…ってところだろうか。IBM側から見てみれば、Java以外は競合製品(Power/AIX/DB2)を既に持っているわけだから、Sunに魅力を感じるのだろうかという気がしないでもない。ただ、Sunというライバルがいなくなることと、その顧客を手にすることは魅力的なのかもしれないが、前者はHPやDELLにとってもメリットを与えてしまうことになる。

むしろ、自社のx86サーバでSolarisのサポートを行うことを発表したHP(「HPとサン、Solaris搭載のHP ProLiantサーバに関するパートナーシップ契約を締結」http://jp.sun.com/company/Press/release/2009/0227.html)が、Sunの身売り提案を蹴ったというのが事実なら、それはそれで興味深いような気がする。自社のx86サーバユーザにUNIXの選択肢を提供するのには、SunのSolarisを使ってもいいけど、Sunを抱えるのはヤダってことだろうか(HP-UXをx86に移植したりはしないのね…笑)

むしろ、ハイエンドサーバの世界に進出したそうなDELLがSunに触手を伸ばしそうな気がしたんだけど、どうなんだろうか。PoweEdgeでSolarisをサポートした上で、PowerEdgeの最上位機種より先のスケールアップにSPARCってなしなのかな。そういえば、Solaris+SPARCで、Sunのカウンターパートになっている富士通はそれどころじゃないか(汗)

私が始めて触ったUNIXがSolarisだったせいか、SunのロゴがかつてのDECやCompaqのロゴのように過去のモノになっていくとしたら、それはちょっと忍びないような気がするなぁ、個人的に。

追記:

最初は日経の記事へのリンクを張ってましたが、リンクポリシー的にまずそうだったので、ITmediaの記事に変更。