こんな記事(三角錐の体積が計算できない技術系新入社員—深刻な若手の学力低下)を見つけた。
最近の技術系新入社員の基礎学力の低下に関する話題の中で,「半数が三角錐の体積を計算できない」と聞いたからである。それだけではない。家庭の商用電源のおおよその電圧を尋ねる問題が解けない技術系新入社員も十数%いたという。驚くのはまだ早い。この電圧の問題はいわゆる「サービス問題」で,「○mV」や「△万V」といった選択肢が用意されている問題だったのである。いや,驚くのはまだまだ早い。この大手メーカーは,大学院修士課程修了者(修士卒)が技術系新入社員の8割を占める人気企業だったからである。
私が、とあるSIerに入社したときも、情報工学系の大学院で修士を持っている同期がいたけど、さっぱりプログラムが書けなかったのに衝撃を覚えてしまった(情報工学系の大学院を出てれば、多少なりともプログラムが書けるはずというのが私の思いこみ、勘違いだった可能性は高いけど)ことを思い出した。特定の言語ができないって感じじゃなくて、プログラムを書いたことないんだよねって感じで…(汗)
最近の新入社員の学力低下が著しいのかもしれないが、そんな彼らも大学や大学院で教えられる内容については、さすがに知っていて、その周辺部分というか、応用部分というか、横の広がりみたいなのが欠けてるのかなという印象を受けた。たぶん、「家庭の商用電源のおおよその電圧」なんて、大学の教科書に書いてないんだろうけど、好奇心を持って大学で教えられることの周辺をごそごそと本を読んでいれば、さすがに行き当たりそうな気がする(「家庭の商用電源のおおよその電圧」って、専門知識でもなく「常識」のような気がしないでもないけど)ただ、記事の後半を読んでみると、自分から知識や経験を獲得しようとする姿勢が欠けてるのかもしれないな。
ま、原因はさておいて、若手が与えられたものだけで満足して、与えられないと何もしないってなると、若手の知識も経験が与えられるスピードでしか増えていかないし、知識も経験の幅も深さも、与える側(ベテラン)を超えることはできないわけで、知識や経験の総体は小さくなっていくんだろうな。
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