幕張メッセで「クラウドコンピューティングEXPO」っていう展示会が開催されていたので、それを見に行ってきた。そのメモ。
いろんなEXPO同時開催
私は、「クラウドコンピューティングEXPO」ってのを見に行ったつもりだったけど、「情報セキュリティEXPO」とか「スマートフォン&モバイルEXPO」などいろいろと同時開催の展示会があった。
ま、幕張メッセを使ってりゃ、それくらいの同時開催は…と思ったけれど、実際に使っていたのはホール2つ分。実際にうろうろしてみたけれど、1つのEXPOのスペースはかなり狭いような気がした。個人的な感想だけど、「クラウド関係でこんだけしかないのー?」って感じだったし、「クラウドコンピューティングEXPO」のエリアを歩いているつもりだったが、気がついたら、「スマートフォン&モバイルEXPO」のエリアに踏み込んでいたりした(汗)同時開催されている展示会は、それぞれ近い内容のモノばかりではあったけど、ごった煮感は否めず、いろんなテーマの展示会を開きたいけれど、それぞれでは独立できる規模にならなかったので共催しましたって感じではあった。
クラウドと展示会
クラウドと一言に言っても、いろんなベンダーがいろんなサービスを提供しているので、コトはなかなかややこしいけれど、例えば、パブリッククラウドでお馴染みのAmazonとか、Microsoftとかの出展はなかった。また、他の有名処の出展がどーんとあるって感じでもなかった。
なんかちょっと残念な感じだったけれど、この辺も時代が変わりつつあるんだろう。というのは、AmazonやMicrosoftもPRはしたいはずだし、実際にやっているんだと思うけれど、おそらくは幕張メッセや東京ビッグサイトでやるような展示会、それも、いろんなベンダーがごちゃっと集まってくるようなモノには興味がないんだろう。その辺の展示会で生まれるような、サービスとユーザーの接点作り(古いモデルだけど、AIDMAでいうところの、AとかIの部分)は、Webがその役割を担っているわけで、Webで十分に情報を得た人たちに実際にハンズオンで使ってみる機会を提供したり、ユーザーの事例を提示するようなイベントをやったりしているわけだし。
IT系のニュースサイトにネタが出てこないようなスタートアップなIT系機器、ソフトウェアベンダーにとっては、展示会のニーズは相変わらずなんだろうけども。
そういう意味では、「クラウド」にまつわる話題を広くフォローするためには、従来型の展示会ではなくて、ベンダー主催のイベントや、IT系の勉強会、あと、Webの位置づけが大きくなっているんだろう。
展示会とITギョーカイの景気
あの手の展示会は、ギョーカイの景気を反映しているという側面があるような気がする。さて、今回の展示会に、ITギョーカイの景気回復のきざしを見ることができるだろうか。
久しぶりに、あの手の展示会を眺めに行ったせいか、コンパニオンのおねえちゃんが増えているような印象は受けたものの、ブースの数、ブースの規模の双方で小さくなっているような気がした。昔は、大手ベンダーのブースがどーんとあったような気がするんだけどなぁ。
ブースの規模が小さくなっているとすると、例えば、展示会で展示するようなソリューションの数が減っているんだろうなぁという妄想をしてしまうし、数については、ITギョーカイもベンダーの統廃合が進んだことも背景にあるかもしれない。ただ、おねえちゃんの数が増えていることだけが背景がよくわからない。もしかして、IT系に限らず、展示会自体が減っていて、コンパニオンのおねえちゃんの単価が下がったりしているんだろうか(笑)
あの展示会を見ただけでは判断しづらいけれど、やっぱり、IT系ベンダーの景気は回復の兆しすらないんじゃないかと思う次第。ただまぁ、例えば、EMCのブースがいくつか出てたような気がしているので、ギョーカイという見方もさることながら、個別のベンダーにおいて、元気があるとかないとかってのは…というのはあたりまえか。
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