先日から、EC2のインスタンスの再起動祭りが行われていて、きっとアレはXenのパッチに伴う再起動だろうと言われていたが、やはり、Xenの脆弱性対応だったらしい。

EC2メンテナンスについての続報@Amazon Web Services ブログより

本日は先週末(2014/9/27から)に実施した、再起動を伴うEC2のメンテナンスについての続報や背景をお知らせします。

これはXen Security Advisory (XSA­108)に関する全てのセキュリティリスクから皆様を守るために実施され、AWSは昨日(米国時間9/30)遅くすべての対象EC2(全体の10%未満)のメンテナンス作業を完了しました。

で、今回の再起動祭りの原因となった脆弱性についてはこちらに情報があったけど、何を書いてるのかまったくわからないので、今回の脆弱性に関するニュース記事を眺めてみた。

The Xen Vulnerability That Rebooted the Public Cloud@eWeekより

The impact of the flaw is that an attacker could potentially crash the underlying host server and potentially read data from other virtual machines on the system. So, the problem for public cloud providers, for example, is that the flaw could have enabled an attacker to potentially get access to other resources and data on the cloud. Needless to say, that would have been catastrophic for any public cloud provider, especially the world’s largest.

適当に訳してみると、「今回修正されたXenの脆弱性を突くことによって、物理サーバーをクラッシュさせたり、他の仮想サーバ(適当な訳注:きっと同じ物理サーバの上で動いてる仮想サーバだろうな)のデータを読んだりすることが、潜在的にできるようになってしまう。

パブリッククラウドにおいては、攻撃者がクラウド上の他人のリソースやデータにアクセスできることになってしまう。パブリッククラウドを提供する事業者、特に世界最大級の事業者にとっては、壊滅的な事態に陥ってしまうことは言うまでもない」…って感じだろうか(誤訳してたらごめんなさい)

ただまぁ、今回の脆弱性はIntelのVT-xやAMD-Vを使った、HVM (Hardware-assited VM:ハードウェア支援仮想化。完全仮想化とか言われてる方式か)で仮想化されたサーバにのみ影響があるようで、従来のPV(ParaVirtualisation:準仮想化)では影響を受けないらしい。

再起動祭りをやったのはAWSだけかと思いきや、個人的には縁のないRackspaceやIBM Softlayerあたりも再起動祭りをやってたらしい。いやはや、ハイパーバイザのバグとなるとさすがに影響が大きいな。

追記:そういえば、LinodeってXenを使ってたような気がするんだけど、どうなったんだろう(遠い目)