FPSの「Battlefield3」がリリースされるっていうので、なんとなく買ってみた。で、とりあえず、キャンペーンモードをやってみたので感想を書いておく、と。(以下、ネタバレ注意)
- マルチプレイをやったわけでもないのに、キャンペーンモードがおまけ的取り扱いのような気がした。でもまぁ、FPSはマルチプレイ全盛ではあるので、仕方ないのかもなぁ。キャンペーンモードがおまけのような気がした原因は、キャンペーンモードのシナリオがなんか雑な印象を受けたことかも。雑の見え方の一つが、キャンペーンモードの登場人物の設定を端折りすぎてるような感じ。ちょっと訳が分からなくなる瞬間とかあったなーとか。
- 例えば、登場人物の一人が何かに恨みを持っていて、とにかく復讐をしたいことは別の登場人物に発言させて臭わせるけれど、では、なぜ復讐したいのか、何に復讐したいのかが、結局のところ判明しない…的な雑さ。
- ざっくりとした感想では、「Call of Duty: Modern Warfare」を意識した感じがする。特に、登場人物に語らせて、その証言に沿ってキャンペーンモードが展開する感じとか、「Black Ops」でやってなかったっけ。
- 現代戦争もののFPSに付きものなのが国家間の紛争。紛争関係になる国家のラインナップとしては一世代どころか二世代か三世代くらい古い感じ。使い古されたというか、新鮮味に欠けるというか。そういえば、ジャスミン革命とかカダフィ政権の崩壊とかあったけども、やっぱり中東の某国を中心にシナリオを展開するのかぁ、と。わかりやすいといえば分かりやすいし。
- 例のごとく、字幕の訳も雑(…せっかくオフィシャルな字幕版を買ったのに…)。英語で声優がしゃべってることから、エッセンスを抜いちゃってるところがチラホラ。例えば、登場人物が小型核兵器を見つけるシーン(ま、これまた現代戦争ものFPSの定番)で、声優が英語で「Russian」って言ってるのに字幕には「ロシア製」って出てこない。ちゃんと「ロシア製」ってことをプレイヤーに教えておかないと、後のシナリオと繋がらなくなるはずなのに…とか(ま、核兵器見ただけで産地を言い当てられる海兵隊もアレな気がしないでもないけど)
- 「S.T.A.K.E.R.」とかやってると、ジャムらないカラシニコフとか、何発撃ちまくってもスコープで狙いさえすればヘッドショットできちゃうアサルトライフルとか…いいなぁと(笑)その辺のリアリティまで追求し始めたら、スピード感が失われて疲労感が漂うのは「S.T.A.K.E.R.」で明らかではあるんだけど。
- 所々、敵兵士の無限湧きが設定されてて萎える。M4のマガジンを何個か費やして歩兵小隊くらいやっつけたのにまだ湧いてくるって…あり得ないような気がする。米海兵隊なら、そんなところは事前に航空支援で破壊するだろうよ。そもそも、無限湧きのところもステージ上のある地点を越えると湧かなくなるという、違和感のある無限湧き…。
- CoDとかBFの撃ちまくりFPSに有りがちな、弾はその辺で拾える前提もちょっと疲れる(弾は無限大に近いだから、その分、敵がどっさり)
- 本作は戦車シム、フライトシムを取り込んでるけど、キャンペーンモードでは活かしきれてないような気がしないでもない。フライトシムの部分では操縦できないし。
- シナリオ中の航空作戦もアレかなぁと。例えば、空港を空爆する攻撃機(つまり、HARMやなどの対地兵器を搭載)が制空権なさげな空域に護衛機もなしに出撃って、普通に厳しいと思うけどなぁ。しかも、サイドワインダーと機関砲を頼りに、MiG-29/Su-27(…だったかな)などの要撃機と交戦って…。ま、敵要撃機は機関砲と熱誘導ミサイルしか撃ってこないので、打ち放題のフレアでタイミングよく交わしてればいいんだけど。
確かに、FPSのエンジンの完成度は高いような気がするし、マルチプレイとか面白そうな気がする。けど、空いてるサーバもないし、とりあえずキャンペーンモードで遊んでるしかない状況だと、シナリオとか細かい設定で切ないことになる可能性はあるかなぁ、と。Call of Dutyっぽく、スーパーマンの如く、撃って撃って撃ちまくってランボーの如く、死線を走り抜ける的なFPSなんですかね、BF3って。