今更ながら、メモっておく。

日本HP プレスリリース HP ProLiant向けSolarisおよび関連サービスの提供開始 2009年9月15日

HPが自社のx86サーバ「Proliant」に、Solarisを載せて売り始めたらしい。SunがOracleに買収する前に結ばれていた契約に基づくものらしいが、HPもなかなかおもしろいことをやるなぁと思った。

そもそも、Solarisのいいところって、その堅牢性とかZFSのような先端的な機能もさることながら、ローエンドからミドルレンジ、そしてハイエンドなマシンまで、スケールアップしても、Solarisで面倒見てもらえることだと思っていた。例えば、Sun FireV100のようなSPARCが1個のったマシンからE25Kのような何個SPARCが刺さってるのかよくわからんマシンまでSolarisが動作するわけでスケールアップできるレンジの広さはさすがSolarisかなぁと。Solarisを選んでおけば、スケールアップに伴うOSマイグレーションなんて心配しなくていい…みたいな。

そういう観点からすれば、x86なProliantにSolaris乗っけても、HP的な「先」は見えていて、きっと、HP-UXと「Integrity」な世界だろうから、「先」に行くためには、SolarisからHP-UXのマイグレーションをやらなきゃいけなくなるんだろう。システムが成長して、HP-UXと「Integrity」な世界に入らなきゃいけない頃には結構ミッションクリティカルなシステムになってて、SolarisとHP-UXの間でややこしいことになりそうなんじゃないか…と。

じゃ、やや暴力的だけど、そういう可能性があるなら、最初からHP-UXで作っておくのがいいんじゃないかと思ったりするわけだし、x86命でがんばるのであれば、スケールアウトしてずらっと並べる使い方が多いような気がしていて、そうなると、可用性や堅牢性も(何をもってそう言うか…は検討の余地ありまくりだけど)そこそこであればいいのではないかと思うし、安けりゃ安いにこしたことがないような気がする。そうなると、SolarisもRHELも(…そして、CentOSも…)変わらないような気がするんだけどなぁ(…無知ですか、そうですね)

ぼんやりとそんなことを考えると、HP-UX+Integrity以前の規模で、まず、x86サーバを選択したとして、わざわざSolarisを積極的に採用する理由ってなんだろうか(まぁ、ミドルウェアがSolarisじゃなきゃダメなんですとか、お客さんがSolarisが好きなんです…とかいろいろありそうではあるんだけど。でも、そういう時の「Solaris」って、x86じゃなくてSPARCとの組み合わせが必要なんじゃないかとふと思う。)

それでも、HPはSolarisを載っけたサーバを売り始めるわけだから、お客さんがいるという想定だろう。そういったお客さんにとって、どの辺がSolarisの選択理由になっているのか少し気になる。もしかして、とにもかくにもSolaris最高!って感じのSolaris信者のみなさま方って、意外と元気だったりするんだろうか。

…なんちゃって(汗)