Vyattaというオープンソースなソフトウェアがある(開発はVyatta INC.)このVyattaはDebianベースのソフトで、x86サーバをCiscoのルータと競えるくらいのスペックに変えてしまう、ルータソフトウェア。で、Vyatta INC自体は、サポートが必要なら、サブクリプションを買ってくださいというRedHatに似たビジネスモデルで会社を営んでいる(あと、Vyattaをインストールしたアプライアンスも売ってるみたい)

で、ちょいとこのVyattaを使ってルータでも作ってみるかということでいろいろと企んでいたが、そもそもハードウェアどうするかというところで、適当なマシンを組み立てたけれど、前回の反省から、ちょっとNICには気を使おうと思っていた。

ま、こういうケアが意外と功を奏するものだ(…とはいえ、ややこしいことにはなっている)

まず、安NICを回避しようと思ったら、とりあえず、IntelのNICですよねーということ(発想は単純)で、最初は「Gigabit CT Desktop Adapter」(EXPI9301CT…で、コントローラはIntel 82574L)でも買おうかと思っていたんだけど、これが動作するためには「e1000e」ってドライバが必要…と。

だけど、今回のVyattaのターゲットバージョンは「Vyatta Community Edition 5」にしたけれど、このバージョンのベースになっているDebianのカーネルは2.6.26。で、この2.6.26には「e1000e」が入っていないとのこと。あー。

まぁ、ドライバを導入すりゃいいんだけど、どっちかというとルータにドライバ導入とかやりたくないような…。で、一方、従来のギガビットイーサネット用のe1000ドライバは持っているけれど、既にe1000で動作するIntel製NICが売ってなさげ(汗)ま、サーバ向けNICにあるけど、ちと高い。

というわけで、調べに調べてみた結果、HPのサーバ向けNICが古いコントローラを搭載しているらしいということに気がついた。それは、HPのNC110Tってやつ。しかも、9,000円。Intelのサーバ向けNICより、少し安い。これに使われているコントローラが「82572GI」って代物で、「Intel PRO/1000 PT Server Adapter」あたりに搭載されているコントローラ。このサーバ向けのPRO/1000PTは、Vyattaもサポートしているっぽいので、まぁ、なんとかなるだろうということで(汗)

HPのNC110T

新しく構築したマシンに挿してVyattaを起動してみたけれど、なんとなくうまく認識してるっぽい。後ほど、ちょっと使ってみる予定。